
ソウルの同徳女子大学が進めている「男女共学への転換」議論をめぐり、総長直属の公論化委員会が最終案を発表するのを前に、中央運営委員会(中運委)は学生全体を対象とした総投票を実施し、その結果を大学側に伝えると発表した。
昨年の本館占拠デモから1年が経過し、再びキャンパス内で緊張が高まっている。11月末から大学内には男女共学化に反対する壁新聞が次々と掲示され、学生らは反対の意思を明確にしている。
総投票は「8000人の同徳人の声」と題し、12月3日午前8時から5日午後6時まで実施する。在学生の過半数の参加が必要とされている。中運委は「どのような案が出ようとも、最終的な実施可否は総長の決定にかかっている。学生たちの意志を再確認し、最終判断に反映させるために投票をする」と説明している。
一方、大学側は11月26日から本館の立ち入りを制限している。12月4日には、学生・教職員が参加する「キャンパスの落書き除去行事」を計画している。これは学生による再度の本館占拠を警戒しての措置とみられる。
同日には、男女共学転換の可否を検討するために委託された「2025年同徳女子大学発展のための共学化分析および意見収集」研究結果の発表会も予定されており、これが実質的に公論化委員会による最終日程となる。
これに対し、学生らは「除去行事は男女共学化を正当化するための演出だ」として反発を強めており、壁新聞には「我々はまだここにいる」とのメッセージが記されている。
初めの壁新聞は11月28日、本館入口に掲示された。投稿者の在学生は「54億ウォンとされたデモ復旧費用の算出根拠も不明なまま、除去イベントをするのは、学生の行動をなかったことにしようとするものだ」と指摘。「壁新聞やデモ、学生総会を通じて、私たちは一貫して共学化に反対してきた。その声は今も消えていない」と強調した。
壁新聞の周囲には「学生の声を傾聴せよ」「誇りある女性として同徳を卒業したい」「女性中心の教育環境を守ってほしい」といったポストイットも貼られており、学生の反対世論の広がりが伺える。
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