
ソウルにある同徳女子大学で、男子学生の受け入れに反対して本館を占拠するなどの抗議活動に及んだ学生22人が、業務妨害や器物損壊などの疑いで検察に送致されたことが明らかになった。
ソウル警察庁刑事機動隊は6月24日、同大学の在学生ら22人を業務妨害、退去拒否、器物損壊などの疑いで検察に送致した。
この事件では、大学側からの告訴・告発や陳情など計75件の通報があり、警察は38人を立件。そのうち16人は証拠不十分で不起訴処分となった。警察は、防犯カメラ映像などの客観的証拠に基づき、犯罪事実が確認された学生のみを送致したと説明している。
同徳女子大学は、占拠により本館の建物が損傷するなどし、被害総額は最大54億ウォン(約6億円)に達すると主張。これを受けて、総学生会長らを警察に告訴していたが、今年5月14日に告訴を取り下げた。
ただ、器物損壊や業務妨害などの容疑は、被害者が処罰を望まない場合でも処罰可能な非親告罪に該当するため、警察は引き続き捜査していた。
今回の送致により、学生たちの抗議行動に対する法的な責任追及が本格化する。抗議活動は大学の共学化方針に反対するもので、学生側は学校に対し謝罪を含む5つの要求事項を提示していた。
(c)news1