
韓国で卒業後3年以上にわたり就職していない青年のうち、職業教育や就職準備すらせず「ただ家で過ごした」と答えた人数が7万7000人を超えることが分かった。長期無職の青年3人に1人以上が就職準備を放棄しており、孤立や引きこもりに発展する恐れが指摘されている。
統計庁の青年層(15~29歳)付加調査によれば、2025年5月時点で最終学歴取得後3年以上就職していない青年は22万9714人。青年全体の未就業者121万2000人の18.9%を占めた。このうち「家で時間を過ごした」と答えたのは7万7592人(33.7%)だった。
一方で「就職試験準備」は6万864人(26.4%)、「職業教育」参加は1万1284人(4.9%)、「就職活動」は8573人(3.7%)にとどまった。未就業期間が長くなるほど「家で過ごす」割合は増加し、3年以上の層では33.7%に達した。
また、3年以上無職の青年で職業教育や試験準備、就職活動をしている割合は35.1%にとどまり、6カ月~1年未満(59.7%)、1~2年未満(49.6%)、2~3年未満(49.7%)と比べても大幅に低かった。
韓国政府はこうした就職断念者を対象に「青年挑戦支援事業」を通じ、心理・進路相談、社会性向上プログラム、職業訓練やインターン連携などの支援を強化する。2025年は1万2000人、2026年は1万3000人の参加を見込む。
韓国労働研究院のキム・ユビン雇用政策研究本部長は「未就業期間が長いほど就職意欲は低下する。就職空白が経歴への烙印となり孤立や引きこもりにつながる場合もある」と警鐘を鳴らした。さらに「青年挑戦事業は実質的に唯一の支援策であり、満足度は高い。単純に就職率だけでなく、同一人物に複数回機会を提供する形で青年雇用を活性化すべきだ」と提言した。
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