2025 年 10月 13日 (月)
ホーム社会韓国・半地下の部屋で孤独死した20代青年、残したメモに「陽の光が入る部屋に住みたい」

韓国・半地下の部屋で孤独死した20代青年、残したメモに「陽の光が入る部屋に住みたい」

KBS Joy(c)news1

韓国で9月29日に放送されたKBS Joyの番組に、孤独死や自殺、事件・事故現場などを片付ける特殊清掃員のイ・ジュンヒ氏(33)が出演し、感情をコントロールするのが難しいほどの仕事の厳しさについて語った。

イ氏はもともと一般の清掃業に就いていたが、国が処理すると思っていたそうした現場の処理を民間が担っていると知り、「誰かがやらねばならない仕事なら自分たちが」との思いで特殊清掃の道に入った。

年間150〜200件の現場を担当。その約4割は若年層のゴミ屋敷、もう4割が孤独死や自殺の遺品整理だ。家族や近隣住民に発見され、犯罪性がないと確認されれば遺族の依頼を受けて清掃作業に入る。

最も衝撃的だったのは、20代前半の男性が孤独死していた半地下部屋だった。そこには「陽の光が入る部屋に住みたい。私は本当に生きたかった」と書かれたメモが残されていた。イ氏は「それを見た瞬間、外に飛び出してしまい、作業を続けられなかった」と振り返った。

直接遺体を見ることは少ないが、腐敗した組織や指先、爪、歯などを目にすることも。惨状に耐えられず途中で辞める新人も多いという。

番組MCのソ・ジャンフンは「若い人たちが死を間近に体験するのは大きな精神的負担だが、最後の道を整えて差し上げると思えば少しは心が軽くなるだろう」と語りかけた。

(c)news1

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