2025 年 1月 31日 (金)
ホーム社会韓国・医師国家試験、合格率70%に急落…教育環境の悪化が影響か

韓国・医師国家試験、合格率70%に急落…教育環境の悪化が影響か

大邱市中心部で開かれた医大定員増加の反対集会(c)news1

韓国の2025年度医師国家試験の合格率が70.4%にとどまり、例年の95%近い水準を大きく下回った。韓国保健医療人国家試験院の発表によると、受験者382人中合格者は269人。合格者数は前年の3045人の8.8%に過ぎず、医学生の大規模な休学が影響しているとみられる。

医師国家試験は通常、韓国内の医学部や海外の医学部を卒業した者が受験するが、今年は受験者数が例年の10分の1程度にとどまった。昨年2月の医科大学(医学専門大学院を含む)定員増加案に端を発する医療界と政府の対立で多くの医学生が休学した影響だ。

また、首都圏の医大の教授は「海外の医大出身者や過去に不合格だった受験生が多く、全体的に学力が低下していた可能性がある」と見ている。

医療界では教育現場の混乱が試験の結果に反映されたとの見方もある。大韓専攻医協議会の非常対策委員長は「教育環境が悪化し、学生の指導が十分でなかった可能性がある」と述べた。

イ・ジュホ副首相兼教育相は「医療界との対話を早急に進め、事態を解決する」との意向だが、大韓医師協会は政府の対応を批判し、具体的な教育対策を求めている。

(c)news1

RELATED ARTICLES

Most Popular