2025 年 1月 8日 (水)
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韓国・医学部定員増で志願者数が初の1万件超え…最上位層が医学部に集中

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2025年度の韓国医学部一般選抜で志願件数が初めて1万件を超え、6年ぶりの最高記録を更新した。定員増加により、特に地方医学部への志願が集中し、自然科学系トップ大学の志願者数は減少した。

全国39の医学部で実施された今回の選抜では、志願件数は前年の8098件から2421件(29.9%)増加し、1万519件に達した。2022年度以降、医学専門大学院から学部制に転換した影響が続いており、志願件数は過去最高となった。

一方で、医学部や薬学部など医療系学部を除く自然科学系の志願件数は減少し、ソウル大学、延世大学、高麗大学の自然科学系学科では前年から8.8%減少した。特にソウル大学の自然科学系学科は18.7%(585件)減少した。

志願件数の増加分のうち、92.4%(2236件)は地方医学部に集中した。地方27大学の定員は前年の750人から295人(39.3%)増加しており、地域人材選抜枠での定員増が顕著だった。

地域ごとの増加率では、忠清圏が44.0%増加して最多、次いで大邱・慶北圏(37.6%)、釜山・蔚山・慶南圏(27.5%)、江原圏(58.4%)と続いた。一方、ソウル圏の増加率は3.6%と限定的だった。

全国平均競争率は6.58倍で、前年(6.71倍)からやや低下した。特に地方医学部の競争率は、定員増加の影響で前年の4.87倍から4.34倍に低下した。一方で、定員が減少したソウル圏医学部では競争率が3.73倍から4.19倍に上昇した。

競争率が最も高かったのは順天郷大学(26.2倍)で、続いて高神大学(25.8倍)、東国大学(16.3倍)などが続いた。

医学部定員の増加と志願者数の増加に伴い、合格発表後の追加合格者数が大幅に増えると予想される。

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