2025 年 3月 6日 (木)
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韓国・医学生の大規模「授業ボイコット」…新学期なのに教室ガラガラ、広がる混乱

4日午前、ソウル大学医学部の講義室。講義室には約10人の学生がいた(c)MONEYTODAY

韓国の各大学が4日、新学期を迎えるなか、医学部では多くの学生が授業登録をせず、出席者はごく少数にとどまった。ソウル大学医学部では講義室に約10人しかおらず、高麗大学医学部でも定員100人超の教室に5人しか出席しなかった。一部の新入生は学則に反して休学を強行した。

教育省の資料によると、2月25日時点で全国40医学部のうち10校では新入生の授業登録がゼロだった。ソウル大を除く国立大学9校でも新入生の授業登録者は852人にとどまり、影響を受けた5校が新学期の開始を延期した。

集団休学も続いており、10日時点で復学申請をしたのは1495人で、全休学生1万8343人の8.2%に過ぎない。教育省は「定員増を理由とした集団行動は正当性がない。新入生は授業に参加しなければ不利益を被る可能性がある」と警告した。

全国40医学部のうち2校を除き、1年生の第1学期休学は不可とされ、昨年は例外的に認められたが、今年は規則通り厳格に運用される。

この状況に対し、韓国医学教育協議会は声明を発表し、「医療の質の維持が危機的状況にあり、医療現場ではすでに大きな影響が出ている」と警鐘を鳴らした。さらに「医学部生の復帰が第2学期以降に遅れれば、2年連続で医師の輩出が不可能になる」と指摘。「学生の復帰と学事の正常化が急務」と強調した。

(c)MONEYTODAY

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