韓国・済州航空機事故発生から4日目の1日、全羅南道・務安(ムアン)国際空港のターミナル1階の階段が、犠牲者に向けたメッセージで埋め尽くされた。ポストイットに綴られた思いが、空港を訪れる遺族や市民に深い悲しみをもたらした。
母親を失った遺族の一人は「世界で一番美しいお母さん。伝えたいことが多すぎて、どこから話せばいいのかわからない」と切々と書き綴った。別の遺族も「お母さん、どうして私を置いていったの。会いたくて仕方ない。私はまだお母さんを送り出す準備ができていない」と短い文章で悲しみを表現した。
ある高校生は「お母さん、僕は今、高校3年生になった。少しは大人になったし、しっかりしたけど、それを見せることができなくなったね。新年おめでとう」と書き、「寂しくならないように、これからもずっと話しかけるから、僕を見守って」と結んだ。
階段に残されたポストイットには涙の跡が見られるものもあった。ある遺族は「お母さん、今日は一緒に遊びに行く約束をしていたのに、今何をしているの? 私はお母さんがいなければ、何もできなかったけど、これからうまくやれるよね。空から私を見守っていて。お母さんみたいに人を助けながら生きていくよ。愛してる」と記している。
犠牲となった子どもたちを悼む親たちも。「どうして私たちを残して先に行ってしまったの? 本当に悔しくて仕方ない。愛する娘、天国では幸せでいて」と切ない思いを残した。
市民からの追悼メッセージも階段を埋め尽くし、「済州航空事故の犠牲者たちのご冥福をお祈りします」「どうか安らかにお休みください」といった言葉が並んだ。
現場でポストイットとペンを配布していた「手紙運動本部」のイ・グンホ代表は「温かい思いが遺族や犠牲者たちに届き、少しでも慰めになるようにとの思いでソウルから来た」と語った。
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