
ドイツモータース株価操作事件や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)をめぐる贈収賄、公認介入などの罪に問われている韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領の妻キム・ゴニ(金建希)氏の刑事裁判が初めて中継され、公の場での様子が明らかになった。
キム被告の第10回公判は11月19日午前10時10分から、ソウル中央地裁で開かれた。
この日、裁判所は特別検察官チームが17日に申請していた裁判中継の許可に対し、部分的にこれを認めた。裁判所は「国民の知る権利は憲法上の要求であり、最大限保障されるべきだ」としながらも、「個人の名誉やプライバシー、無罪推定の権利も同様に守られねばならない」と述べた。
そのうえで「証拠調査に含まれる第三者の個人情報(生年月日、住民登録番号、電話番号、住所、口座番号など)の公開により回復不可能な法益が侵害される恐れがある」ことなどを理由に、証拠調査が始まる前までの約5分間に限って裁判の中継を許可した。
キム被告は午前10時20分ごろ、拘束被告人の待機室から法廷に入場。黒いスーツにフレーム眼鏡、白いマスク姿で登場した。長い髪を肩下まで下ろし、頭頂部の左側には黒いヘアピンを留めていた。中継映像では、キム被告は視線を終始床に落としたまま審理に臨んでいた。
午後の審理では、被告側が健康状態の悪化を理由に退廷を求めたが、裁判所はこれを認めず、待機室にストレッチャー型の車椅子を搬入し、その上に寄りかかる形で審理を続行させた。
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