2025 年 6月 16日 (月)
ホーム社会韓国・判事が「言葉を失った」凶悪手口、父親を惨殺した兄…弟も「通り魔殺人」で服役中

韓国・判事が「言葉を失った」凶悪手口、父親を惨殺した兄…弟も「通り魔殺人」で服役中

(c)news1

80代の父親を1週間以上も凶器で虐待し続けて死亡させた長男、初対面の通行人を280回以上も刺殺した次男――凶悪な「兄弟による殺人事件」に、韓国の裁判所も「言葉を失う」と判決文で言及するほど、衝撃が走った。

事件の発端は2023年10月。長男(59)が自宅で、父親を鉄製マッサージ棒やドライバー、折れた包丁で繰り返し殴打して刺した。父親が「頭が痛い、119番を呼んでくれ」と訴えても、「この野郎、気をつけろ」などと暴言を吐き、助けを呼ぶことなく暴行を続けた。

異常な行為はそれにとどまらず、父親がトイレに行きたいと訴えると、動けないようにしてその場で排泄させるなど、人間の尊厳を完全に踏みにじる残虐行為に及んでいた。父は最終的に自ら119番に通報したが、すでに頭部や顔面に多発損傷を負っており、病院へ搬送される途中で死亡した。

このような残酷な行為に対し、ソウル南部地裁は5月22日、長男に対し「言葉では言い表せないほどの残虐性が記録された映像を確認した。父親が感じたであろう痛みと恐怖、屈辱感は想像を絶する」と述べ、懲役30年の実刑判決を下した。

驚くべきことに、実弟も4年前に殺人事件を起こしていた。2021年8月、弟はソウル市永登浦区の路地で、通りすがりの60代男性をいきなり襲撃した。被害者を10分ほど尾行した後、携帯していた刃物で約280回も攻撃し、即死させた。

弟は過去に精神疾患の診断を受けており、治療を拒否したことで被害妄想や幻聴が悪化。見知らぬ男性に対し「自分を侮辱してきた」との妄想にとらわれていたという。弟には懲役15年の判決が下され、現在も服役中だ。

そして兄は裁判の過程で「弟が精神を病んだのは父が無理やり食事を与えるなど虐待したからだ」と主張し、自身の犯行を正当化しようとした。しかし弟は「兄が厳格で支配的だった」「些細なことで叱責され、精神的に辛かった」と証言。兄弟間にも深刻な葛藤があったことが明らかになった。

裁判所は「被告は父に対する暴行を否定し、責任を回避するための弁明を繰り返している」と厳しく批判。「被告を長期間社会から隔離する必要がある」と結論づけた。

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