
韓国・光州市光山区(クァンジュシ・クァンサング)で、騒音や生活音を巡る隣人トラブルを中立的な第三者「調整活動家」が仲介する取り組みが注目を集めている。2022年に始まった「隣人トラブル調整制度」で、これまでに163件の問題が円満に解決された。
ある住民は、上階の子どもの足音や音楽で長年深刻なストレスを抱え、家族全員が耳栓を使う生活を強いられていた。だが調整を受けて上階住人と「夜10時以降は静かに過ごす」ことで合意に至った。
別の住民は、夜中のゲームによる大声やキーボード音に悩まされていた。抗議や警察への相談でも効果がなかったが、調整活動家の提案で、皆で実際の騒音を体験することに。上階住人はそれで被害を実感することになり、夜11時以降のゲームを控えることを約束した。
調整活動家は現在14人が登録され、2人1組で問題家庭を訪問。双方の話を聞いた上で和解点を探る。光山区は、成功事例を「隣人トラブル解決事例集」としてまとめ住民への啓発にも力を入れている。
光山区のパク・ビョンギュ庁長は「生活の質に関わる問題に対し、対話による解決文化が根づきつつある。今後も専門人材の育成と支援体制の整備を進める」と述べた。
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