
韓国のロックバンド「復活」の第4代ボーカルとして知られる歌手キム・ジェヒ(54)が、総額2000億ウォン台に達する投資詐欺事件に関与した疑いで検察に送致された。
仁川警察庁は11月23日、キム・ジェヒを含む69人を、「特定経済犯罪加重処罰法」および「類似受信行為の規制に関する法律」違反などの疑いで検察に送致した。このうち詐欺組織の運営者とされる2人は逮捕・送致され、キム・ジェヒを含む67人は在宅のまま送致された。
この詐欺グループは、2022年12月から2024年8月までの期間に約3万人の投資者から合計2089億ウォン(約230億円)に及ぶ違法資金を集め、そのうち306人からは合計190億ウォン(約21億円)を詐取した疑いがある。
手口は「ポンジスキーム」と呼ばれるもので、実際の収益がないまま、後から参入した投資者の資金で先行投資者に配当金を支払う典型的な詐欺手法だった。
キム・ジェヒは該当会社で副会長兼社内取締役の肩書を持ち、自身の芸能人としての知名度を活用し、全国で事業説明会を開催するなどして投資者の勧誘に関わっていたことが警察の調べで明らかになった。
また、警察はキム・ジェヒが給与名目で1億ウォンを受け取ったほか、時価6000万~7000万ウォン相当の高級乗用車、さらに8000万ウォン相当の現金や物品を受け取っていたと把握している。
キム・ジェヒは警察の取り調べに対し、「自分が関与していた事業が詐欺とは知らなかった」として、疑いを否認したという。
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