
韓国の元アイドルで現在は女優として活動するファン・ジョンウムが、自ら実質的に所有する芸能事務所の資金43億ウォン(約4億3000万円)以上を横領し、暗号資産(仮想通貨)に投資していたことが明らかになった。これを受けて、彼女の過去の“金銭自慢”発言や浪費ぶりが再び注目を集めている。
済州地裁は15日、ファン・ジョンウムに対する特定経済犯罪加重処罰法違反(横領)事件の初公判を開いた。
検察によると、ファンは2022年初め、自身が所属する芸能事務所が借り入れた資金のうち7億ウォンを「仮払金」として受け取り、暗号資産に投資。2022年12月までに会社の資金計43億4000万ウォンを横領したとして在宅起訴された。この事務所はファンが100%の持分を所有する家族法人で、横領額のうち約42億ウォンが暗号資産への投資に使われていたという。
報道が出ると、ネット上ではファン・ジョンウムのこれまでの豪快な消費行動やSNSでの強気な発言が再び注目された。
元夫イ・ヨンドン(元プロゴルファー・実業家)に関する過去のSNS投稿では、あるユーザーが「お金のある男は女一人じゃ満足しない」とコメントしたのに対し、ファンは「私の方が金は1000倍ある」と応戦。「私が金持ちで優れてるから浮気してもいいってこと?あんたの理屈ならそうだろうけど」と怒りを露わにした。
また、SBSプラスの番組では、離婚後に5億ウォン相当のスーパーカーを購入し、「自分へのご褒美。これから稼ぐ分を先に使う主義」と話していた。
今月13日放送分では、271万ウォン分の衣類を購入し、父親のサックス演奏を聴きながらヨットを楽しむ様子が映し出された。
ファンは15日の公判で起訴内容をすべて認めた。弁護人は「会社を育てる目的で暗号資産に投資したが、法人名義での購入が難しく、やむなく個人名義で取引した。会社の収益はファン本人の活動によるもので、最終的に本人に帰属する構造だ」とも主張した。
弁護人はさらに「暗号資産の一部はすでに売却して返済に充て、残りも不動産を売却して補填する。動機も考慮してほしい」と情状酌量を求めた。
ファン側は被害弁済のための公判延期を要請し、裁判所はこれを受け入れた。
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