2024 年 12月 28日 (土)
ホーム国際韓国・健康保険証の不正使用10%は外国人…中国のSNSに悪用事例アップ

韓国・健康保険証の不正使用10%は外国人…中国のSNSに悪用事例アップ

「韓国の健康保険は他人から借りて使ってはならない」という映像が中国版インスタグラム「小紅書」で流れている(写真=小紅書キャプチャー)(c)MONEYTODAY

韓国で、他人の健康保険証を借用・盗用した不正使用者のうち、外国人の占める割合が1割に達することが確認された。国民健康保険の外国人加入者の割合が2%に過ぎないため、不正使用の割合はかなり高くなっている。

国民健康保険公団の「2022年内・外国人健康保険証貸与盗用現況」資料によると、年間586人が健康保険証を不正使用して摘発された。そのうち外国人が不正使用人員全体の10.6%(62人)を占めた。外国人が不正使用した金額は8000万ウォンで、全体(6億2800万ウォン)の12.7%に達した。

与党「国民の力」のイ・ヨンホ議員室によると、国民健康保険職場・地域加入者(5104万7528人・在外国民を除く)のうち外国人加入者は94万6745人で、全体の1.9%(2018年)だった。しかし、内・外国人健康保険証の不正使用(貸与・盗用)者のうち外国人は10.6%(2022年)に上った。

こうしたなか、中国のSNSで他人の健康保険証を使用したと疑われる状況が確認された。

ある中国人は2021年10月、中国版インスタグラム「小紅書」に自身が診療・処方されたという薬袋の証拠写真を掲載し、「私が処方された胃腸薬の半月分は1万7840ウォン、診療費は4800ウォンしかかからなかった。韓国は本当に安い」と書いた。

写真の薬袋の患者情報欄には「1965年生まれの女性」の身元情報が書かれていた。韓国人の健康保険証を盗用したり、韓国人から健康保険証を借りて使ったりした疑いがある。通報を受けた健保公団側は、この女性との対面調査で「私が直接診療・処方されたもので、なぜ薬袋の写真がそこに載ったのかわからない」と答えている。

健康保険公団の担当者は「女性本人が直接診療・処方されたものだと主張しており、不正使用に対する証拠は見当たらない。本件を『正当』として処理しようと思う」と明らかにした。

「正当」とは不当診療ではないもので、公団が特に盗用を見つけられなかった場合、正当として処理する。事実上「健康保険証を貸与・盗用しなかった」と主張すれば、調査をさらに進めるのが難しく「明らかな不正使用者」を探すのに限界がある。

(c)MONEYTODAY

RELATED ARTICLES

Most Popular