韓国で今週の電力需要が、過去最高を更新しそうだ。企業休暇が終わり、猛暑と多湿の天候が続き、冷房需要がさらに高まるとみられている。
産業通商資源省によると、8日午後5~6時、国内電力需要は94GW(ギガワット)を超える見通しだ。これまでの最高は2022年12月23日の94.5GWだった。
現在、猛暑注意報は仁川・江原・蔚山など17区域に出され、猛暑警報はソウル・釜山・大邱・光州・全羅南道など165区域に発令されている。さらに、産業界の休暇が終わり、今週から操業率が回復し、電力需要が目立って増加している。
幸い、需給に支障をきたすとの懸念は大きくないという。電力取引所によると、この日の最大負荷時点で予備力は9.6GW(予備率10.3%)あり、安定的な電力供給が可能な水準だ。
韓国政府は最大104.2GWの供給能力を確保している。さらに必要に応じ、新たに建設した蔚山GPS複合火力発電所と統営天然ガス発電所などを試運転して供給する計画だ。
このほかにも発電機が故障したり、予備力が不足したりする場合、▽需要資源(DR)▽石炭発電機出力上方運転▽電圧下方調整――など、最大7.2GWの非常予備資源を稼動する。
合理的なエネルギー使用のための需要管理も並行して進めている。公共機関は、集中管理が必要な7月第3週から8月第3週までピーク時間帯(午後4時30分~5時30分)に冷房機を順次運休(30分ずつ停止)する。
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