2025 年 1月 28日 (火)
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韓国・仁川空港、出国手続きに3時間…出国検査・新型装置の誤作動が原因

仁川国際空港第4段階拡張工事の完了後の様子=国土交通省(c)NEWSIS

旧正月連休を迎えた韓国・仁川国際空港で、出国手続きの遅延が相次いでいる。新型「CT X線」装置の導入後に発生している誤作動が主な原因で、乗客の不便が増している。

仁川空港では、2022年から「2D X線」装置を「CT X線」装置に順次置き換えてきた。この装置は精密な検査や爆発物の自動検知が可能で、従来の装置に比べてセキュリティレベルを大幅に向上させると評価されている。しかし、現場ではこの高性能装置がさまざまな誤作動を引き起こし、出国手続きの時間が大幅に延びる結果となっている。

「CT X線」装置では、乗客の荷物や個人の所持品を専用トレイに入れて検査する。しかし、荷物のストラップやスカーフ、帽子などが装置内の鉛製カーテンに引っかかることで誤作動が発生している。この装置には複数層のカーテンが設置されており、荷物がトレイから外れることで検査が中断される場合がある。

誤作動が発生すると、装置の再起動に2~3分を要し、さらに修理が必要な場合は最大30分を要する。その結果、出国待ちの時間が大幅に延びるケースが続出している。

また「CT X線」装置はノートパソコンなどの電子機器を取り出さなくても3D画像で精密に検査できるとされているが、現場の説明では、電子機器が重なる場合、後部の画像が判読できない場合があるという。そのため、乗客に事前に電子機器を取り出すよう求める場面も少なくない。

「CT X線」装置では判読が困難な場合、別室で再度映像を確認する必要があり、その間、検査に時間がかかる。さらに、万が一、銃器や爆発物といった危険物が見落とされれば、大規模な航空事故につながる可能性があるため、現場の検査員は慎重な作業を余儀なくされている。

仁川空港公社の関係者は「現在は『2D X線』装置と『CT X線』装置を併用しているため、装置の効率が100%発揮されていない部分がある」と明かしている。

(c)NEWSIS

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