
韓国・亀尾市の動物園で、動物が糞尿と餌が混在する劣悪な環境に放置されていたうえ、生きた動物がそのまま餌として与えられていたことが明らかとなり、虐待を巡る論争が広がっている。
JTBCによると、この動物園では100匹以上の動物が十分な管理を受けられないまま飼育されていた。施設内では排泄物と餌が混在し、全体的に衛生状態が著しく悪化していたという。
動物の健康状態も深刻だった。サルはほとんど身動きが取れないほど狭いケージに閉じ込められ、皮膚を繰り返しかくなどの異常行動を示していた。ハイエナは自らの排泄物を食べ、トラは口を開けたまま動かず、ライオンは同じ場所を行き来する行動を繰り返していた。
強い悪臭が漂う鳥類エリアでは、オウムが単調な鳴き声を繰り返す様子も確認された。動物保護団体は「知能の高い動物ほどストレスによる自傷行為が起きやすい」と指摘している。
さらに、子ども向け体験エリアでは、来園者が触れていたヒヨコが生きたままヘビの餌として与えられる場面も確認された。観覧客がその様子を目の当たりにし、大きな衝撃が広がった。
来園者の一人は「とてもつらい光景だった。動物たちが助けを求めているように見えた」と話した。
同動物園は職員がわずか3人しかおらず、十分な管理が困難な状況だった。過去には衛生管理の不備により鳥インフルエンザの抗原が検出されたこともある。
一方、この施設は「生物多様性管理機関」として登録されており、形式上は基準を満たしているため、自治体による強制的な介入は難しいとされる。亀尾市当局は今後、施設改善を求める行政指導を進める方針だ。
運営側は「動物が好きで始めた」と説明する一方、生きた動物を餌として与えた点については明確な説明を避けている。
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