韓国の中高生の4人に1人はスマートフォン中毒――。漢陽(ハニャン)大学病院家庭医学科のパク・フンギ教授チームの調査でこんな結果が出た。女子の割合が男子より10ポイント近く高かった。
調査は、2020年疾病管理庁の青少年健康行動調査に参加した中高生5万4948人を対象に実施された。全体の25.5%がスマホ中毒者で、女子は30%で、男子の21.2%より高かった。
中毒者の数値は潜在危険グループと高危険グループを合わせたもの。潜在危険とはスマホ使用の自制力が低下して対人関係や日常生活に問題が生じ始める状態、高危険は使用を全く自制できずに健康問題などにまでその影響が表れる状態を指す。
中毒者の30.2%は家庭の社会・経済的地位が低く、中位以上の家庭に育った中毒者(25%)より比率が高かった。
また、この1年間に憂鬱な気分を経験した中高生のスマホ中毒の割合は35.9%で、そうでない中高生(21.9%)より高かった。
研究チームは論文で「スマホ中毒は健康に否定的な影響を及ぼしかねない。米国の研究ではスマホ使用が余暇の身体活動を妨害し、心肺の健康を害するとの結果が出ている」と指摘している。
研究成果は大韓家庭医学会の英文学術誌最新号に掲載された。
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