
韓国の製薬会社「三千堂製薬」は、これまで市場で指摘されてきた「契約の水増し」や「高値での株式売却(出口売り)」などの疑惑について記者会見を開き、全面的に否定した。
同社のチョン・インソク代表は「疑惑は事実ではない」と強調したうえで、「これまでのコミュニケーションが不十分だった」として株主に謝罪した。
論争の一因となっていた約2500億ウォン(約275億円)規模の株式売却については、撤回すると発表した。同代表は「株主への影響を考慮した」と説明し、税金の支払いについては株式担保ローンなど別の方法で対応する方針を示した。
また、同社が開発する注射薬を経口薬に転換する技術「S-PASS」を巡り、「偽物」「特許が存在しない」といった疑念が出ていた点についても否定した。米国当局に提出した資料には特許番号やジェネリックとしての位置付けが明記されていると説明した。
さらに、肥満治療薬の経口版については追加の臨床試験を必要とせず、生物学的同等性試験によって承認が可能との見解を示した。
米国パートナーとの契約を巡る「規模が過大ではないか」との指摘については、「一般的な技術移転契約とは異なる収益分配型契約であるため誤解が生じた」と説明した。同社は契約価値が段階的成果報酬ではなく、今後10年間の売り上げ分配にあると強調し、最大15兆ウォン(約1兆6500億円)規模の売り上げ目標を掲げているとした。
一連の論争について同代表は「市場の疑問に迅速に答えられなかったのは自分の責任」と認め、今後は情報公開と対話を強化する方針を示した。
さらに、2026年下半期までに少なくとも2カ国との追加供給契約の締結を目指し、最終協議を進めていると明らかにした。
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