ビル火災の現場に飛び込み、体が不自由な女性(80代)を背負って13階から駆け下りて助けた警察官の話が韓国で広まっている。
釜山(プサン)市北区(プクク)にあるオフィス・住宅複合ビル(15階建て)で先月15日午前4時39分ごろ、最上階の食堂で火災が発生した。通報を受けて釜山北部警察署の警察官らが出動し、住民らを避難させるために12~14階の各世帯を回った。
この過程で、同署のキム・ドンヒ警査(巡査部長に相当)=37歳=が「13階で一人暮らしをしているおばあさんが体が不自由だ」と聞いて13階に駆けつけて、廊下にいたその女性を見つけた。
当時、火災によってエレベーターは作動せず、キム・ドンヒ氏は、女性を背負い、煙が立ち込める階段を使って建物を駆け下りて救助した。
女性は昨年股関節骨折の手術を受けていて、歩行補助器具がないと動きにくい状態だった。
火災は約40分で鎮火した。食堂の厨房の一部が焼けたが、人的被害はなかった。
女性は療養保護士の助けを借りて、釜山警察庁ホームページ内の「ありがとう!釜山警察」コーナーに感謝の意を表した。
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