
韓国・忠清南道牙山市で、70代のタクシー運転手が50代の乗客の男から激しい暴行を受け、意識不明の重体となる事件が起きた。警察によると、男は地域の路線バス運転手だった。
事件は今月5日夜に発生した。被害者の娘がJTBCの番組『事件班長』に提供したドライブレコーダー映像により、当時の状況が明らかになった。
映像によると、乗客の男は目的地を尋ねられると突然、「命は無事では済まない」「殺してやる」などと脅迫。その後、タクシー運転手に暴行を加えた。運転手が車外に出た後も男は追いかけ、拳や足で執拗に殴打し、地面に倒れた後も蹴り続けるなど、計70回以上の暴行を加えたとされる。
さらに男は倒れている被害者に対し、「まだ死んでいないのか」と言いながら、首とみられる部分を足で踏みつけ、体重をかけて押さえつけたという。
被害者は顔面を集中的に殴られ、顔の骨が砕けるなど重傷を負った。顔面陥没や脳損傷に加え、脳震とうの症状や肋骨骨折も確認された。手術が試みられたが、直前に心停止を起こし、治療が困難な状態だとされる。
被害者の娘は「父の顔は原形が分からないほど壊れていた。状態が非常に深刻で面会も制限されている」と語り、「加害者側からは事件から5日後に兄を名乗る人物から連絡があり、『酒に酔っていて覚えていない』と言われた」と憤りを示した。
警察によると、男は現職の市内バス運転手で、勤務先の労働組合委員長でもあった。当初は特定犯罪加重処罰法上の「運転者暴行」の容疑で逮捕状が請求されたが、事件の重大性を踏まえ、容疑は殺人未遂に変更された。男は13日、検察に送致された。
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