
韓国の防衛装備大手ハンファシステムは12月11日、ポーランドに輸出されるK2戦車に搭載される射撃統制システム(FCS)を現代ロテムと契約し、供給することを明らかにした。契約金額は約2031億ウォン(約203億円)で、これは同社の2024年連結売上高の約7.2%に相当する。
FCS(射撃統制システム)は、戦車が目標を迅速かつ正確に探知・追跡・射撃するための中核的な電子装備で、戦車の“頭脳”とも呼ばれる。構成要素は、戦車長用照準器、砲手用照準器、射撃統制コンピュータ、レーザー警報装置、操縦手用サーマルペリスコープ、各種表示装置、操作パネルなど、計7種類の機器から成る。
今回供給されるのは、韓国がポーランドに2023年から段階的に輸出しているK2戦車「K2GF(Gap Filler)」モデル向けで、これは現在韓国軍が運用しているK2とほぼ同仕様となっている。名称の「Gap Filler」は、ポーランド軍の戦力空白を埋める臨時的導入を意味する。
ハンファシステムは今後、ポーランドの要件に合わせて開発されるK2の派生型「K2PL」に対しても、自社のFCSなど主要装備を搭載する計画だという。
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