韓国の仁川(インチョン)警察庁広域捜査隊はテレグラムの麻薬販売チャンネルを通じて青少年に麻薬を販売したなどとして、未成年を含む23人を検挙し、このうち2人の身柄を拘束。ヒロポン49グラム、ケタミン226.9グラム、現金4800万ウォン(約506万円)などを押収した。警察関係者が1月29日明らかにした。
容疑者23人のうち14人は購入・服用の疑い、残りの9人は販売の疑い。販売員3人は高校3年生の満17歳の未成年者だという。
◇SNS活用で麻薬の猛威10代にも
顔を合わせず麻薬を取引する手段として、インターネットやSNSを悪用するケースが増加している。
警察庁国家捜査本部(国捜本部)は昨年8~12月の麻薬集中取り締まり期間中、計5702人を検挙し791人を拘束した。ネットやSNSを悪用したケースはその26.2%(1495人)に当たり、前年同期比39.5%増となっている。
大邱(テグ)警察庁広域捜査隊と忠北(チュンブク))警察庁麻薬犯罪捜査隊も最近、テレグラムで麻薬類販売チャンネルを運営しながら大麻やヒロポンを流通させた販売者と購入・服用者を検挙した。
ダークウェブや仮想資産を用いた麻薬類事犯でも533人が検挙されている。
検挙人員の年齢別では、インターネットとSNSに慣れている20~30代の若者が増加する傾向にある。また、10代も2018年の104人から22年には294人と増えており、警察庁は「好奇心による服用を超え、流通に加担している」と指摘している。
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