
韓国の大手食品企業ロッテウェルフードが、発売から40年を迎えたチョコスナック「カンチョ」で展開している「私の名前を探せ」イベント。若年層を中心に人気を集め、コンビニでの販売量が急増している。
コンビニ業界によると、あるチェーンではカンチョの1日平均販売量が前月比で289.6%増加した。別のチェーンでも9月11日から16日までの売り上げが前年同期比180.8%、前月比207.4%伸びた。さらに他社も前年同期比150%増、前月比102%増と軒並み好調で、一部店舗では品切れも発生した。
ロッテウェルフードが9月6日から始めたこのイベントは11月6日まで実施される。カンチョの表面に韓国内で近年多く登録された新生児の名前500種と、ブランドキャラクター「カニ」「チョニ」「チョビ」「ラビ」の名前をランダムに印字し、SNS上での「名前探しチャレンジ」につなげた。
参加方法は、商品で自分や知人の名前を見つけて写真を撮り、指定ハッシュタグをつけてSNSに投稿するだけ。名前がなくても投稿で応募可能だ。複数の名前やハート形カンチョを集めて投稿すれば当選確率が高まり、パッケージのQRコードから専用ページにアクセスできる。抽選結果は11月24日に発表される。
インスタグラムのリールやティックトックでは短期間で拡散し、家族や恋人同士で名前を探して共有する認証ショットが続出した。特に10代の間では、好きなアイドルの名前を見つけてフォトカードと並べて撮影したり、文字を組み合わせて名前を作るなど遊びの文化に広がっている。
あるコンビニ店主は「子どもたちが動画を見て『カンチョちょうだい』と来店する。2日前に入荷した1箱が24時間で売り切れた」と話す。
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