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韓国で、一部の製薬会社が生活用品チェーン「ダイソー」と提携して、サプリメントの販売を開始した。これに対し、薬剤師らが強く反発し、不買運動に発展している。
ダイソーは全国200店舗で、総合ビタミン・ミネラル、ビタミンB、ミルクシスル、ルテイン、カルシウム・マグネシウム・ビタミンD、オメガ3、乳酸菌、ビタミンCなどの健康機能食品を販売。価格は3000~5000ウォンと、薬局の10分の1程度だ。製薬会社としては、大熊製薬、鍾根堂健康、一洋薬品の3社が参加している。
この動きに対し、薬剤師の業界では「製薬会社が薬局を軽視している」「ダイソーで売るなら三流企業になる」といった批判が噴出している。ダイソーと提携した製薬会社の商品を取り扱わないとする動きも広がり、大熊製薬の商品を返品・撤去するとの声が相次いでいる。
一方、ネット上では「薬局が今までどれだけ儲けていたのか」「安く売れるのに高く売っていたことが明らかになった」などの意見も多い。
価格差に対する疑問が広がり、消費者の関心はダイソーのサプリメントに集まっている。今回の問題が薬局経営や製薬業界にどのような影響を与えるのか注目される。
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