タクシーで100億ウォン(1ウォン=約0.1円)の小切手が入った財布を拾った乗客が警察に紛失物の届け出をして持ち主に返したが、小切手は偽造小切手だったことが明らかになった。
MBCなどによると、11月17日午後8時ころ、韓国光州(クァンジュ)市からタクシーに乗って帰宅していたA氏は後部座席で黒い財布を発見した。
誰かがなくした財布だと思って思わず財布の中を覗いてみたA氏はびっくりした。財布には5億ウォンの小切手1枚と、しわくちゃになった100億ウォンの小切手など105億ウォンと現金30万ウォン余りが入っていたのだ。
A氏はタクシー運転手と相談して直ちに警察に忘れ物を届けた。幸い財布には身分証とクレジットカードなどがあり、すぐに持ち主を探すことができた。
A氏はあるメディアとのインタビューで「一生見られない100億小切手を見てびっくりした。大きな事業をしている社長が財布をなくしたと思い、直ちに届け出た」と話した。
しかし、この小切手はすべて偽造小切手だったことがわかった。警察関係者は「100億を超える高額小切手が発見されたのは非常に特異な事例だが、確認の結果、小切手は偽物だった」と明らかにした。
財布の持ち主は、高額が打ち込まれた小切手の形をした紙を折って財布の中にお守りのように保管してきたという。
A氏は「周りから105億ウォンを超えるお金を拾って届ければ、法定謝礼金として少なくない金額を受け取ることができるという話も聞いたが」と残念がった。
遺失物法上、他人の物を習得して返した人は金額の5~20%を報償金として受け取ることができる。
光州警察は巨額の偽造小切手が一帯に流れている可能性を懸念して、捜査中という。
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