2025 年 9月 12日 (金)
ホーム経済流通韓国・スターバックス、犬専用ドリンク初導入…ペット市場狙い「経験型消費」戦略

韓国・スターバックス、犬専用ドリンク初導入…ペット市場狙い「経験型消費」戦略

京畿道九里市のスターバックス九里カルメDT店(c)news1

スターバックスが韓国で初めて犬専用ドリンク「パプチーノ」を提供し、反響を呼んでいる。発売直後から「愛犬がすごく喜んだ」という感想がSNSに相次ぎ、犬が飲む動画がインスタグラムやTikTokで急速に拡散した。

「パプチーノ」は米国スターバックスでは非公式メニューとして定着しており、犬がカップをくわえる姿は「ペットフレンドリー店舗」の象徴とされてきた。しかし国内では食品衛生法や飼料管理法が障害となり導入できなかった。今回、産業融合規制サンドボックスによる実証特例を経て、初めて合法的に試験提供が可能となった。

現在の提供店舗は南楊州・The北漢江R店と九里カルメDT店の2カ所のみ。2万ウォン以上注文時に1人1匹を基準に無料提供され、一般メニューとは完全に分離して調製される。

背景には急拡大するペット市場がある。国内でペットを飼う人口は1500万人に達し、市場規模は2027年に6兆ウォンを超える見通しだ。旅行・ホテル・家電業界がすでに「ペットエコノミー」に参入する中、コーヒーフランチャイズも本格的に加わった形だ。

特に価格競争が激化し「レッドオーシャン」と化したコーヒー市場において、スターバックスは「体験価値」で差別化を図ろうとしている。犬同伴で長時間滞在する利用客は追加注文につながりやすく、「パプチーノ」は無料提供ながら客単価上昇やブランド忠誠度向上を促す仕掛けとなっている。

(c)news1

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