ゴルフ中に事故防止義務をおろそかにしてプレイヤーを負傷させたとして業務上過失致傷の罪に問われた女性キャディ(44)の控訴審で、韓国・大邱(テグ)地裁はこのほど、原審を支持して無罪を言い渡した。地裁側が11日、明らかにした。
判決によると、慶尚北道永川市(キョンサンブクド・ヨンチョンシ)のゴルフ場のキャディだった女性は2021年8月、被害者男性(46)ら4人組を担当した。
11番ホールで、同じ組のメンバーの打球が約25~40メートル離れたところに立っていた男性の顔面を直撃し、男性は全治3週間の骨折などを負った。
女性は男性に、ボールが飛ばない位置まで下がるよう指示したり、メンバーが打つのを止めたりして事故を防ぐ義務があったのに、これを果たさなかったとして起訴された。
しかし、プレーヤーの1人は捜査機関に、キャディが「打球に注意してください」とか「ボールの前に出ないでください」と何度も叫んでいたが、みんなが言うことを聞かなかったと証言した。1審は「被告は前に出ないよう注意しており、注意義務に違反したと断定できない」と判断した。
検察は事実誤認などを理由に控訴したが、2審も「被告が注意していた事実は十分認められ、原審の判断は正当だ」と述べた。
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