
日常の中で“楽しみながら健康を管理する”ライフスタイルが韓国で広まり、コンビニエンスストアでも健康関連商品の売り上げが急増している。特にたんぱく質を含む健康スナックや、手軽に摂取できる健康食品が人気を集めている。
GSリテールが運営するコンビニGS25によると、たんぱく質バーやプロテイン飲料、たんぱく質チップスなどの“プロテイン系スナック”の売り上げは2023年に前年比45.8%、2024年も45.5%の増加を記録。今年は5月19日までの累計で前年同期比52.1%も伸びている。
昨年8月に発売した「プロテインパン」は、発売当初に比べ今年4月の売り上げが6.4倍に拡大した。
こうした傾向は、“ヘルシープレジャー”(楽しみながらの健康管理)や“スローエイジング”(加齢をゆるやかに)といったトレンドの影響と分析される。
GS25は、成分に敏感な“ヘルスディグ族(健康成分を研究し選ぶ人々)”のニーズを反映し、プロテイン食品ブランド「LABNOSH(ラボノッシュ)」と連携してラインナップの拡充を進めている。
BGFリテールが運営するCUでも、健康食品の売り上げが急増中だ。
CUが5月1日から18日までの販売データを分析した結果、健康食品カテゴリの売り上げは前月比254.6%の増加を記録。昨年同期の増加率35.8%と比べて飛躍的に伸びている。
特に、ビタミン、ミルクシスル(肝機能サポート)、プロテインなどを2層構造にした製品や、CU独自の簡易食「ハンソンハンキ(片手一食)」シリーズが売り上げ上位にランクインしている。
今年1月から5月18日までのCUの健康食品カテゴリ売り上げは、前年同期比で98.5%の急増となり、「コンビニの稼ぎ頭」として注目されている。
先行して健康機能食品を導入したCU明洞駅店では、昨年の運営初期と比べて関連商品の売り上げが97.8%増加した。
CUはこの流れを受けて、コンビニ専用の健康機能食品を新たに発売する。
また、新世界グループのイーマート系列のコンビニ「イーマート24」でも、2層構造や“ショットタイプ”の健康食品が人気を集めており、昨年は前年比126%の売り上げ増、今年1~3月は234%の急増を記録した。
イーマート24は現在、2層構造およびショットタイプの健康食品12品目を2個以上購入時、半額で提供するイベントを実施している。
流通業界関係者は「自己管理や健康への関心の高まりが、コンビニでも売り上げ増に繋がっている」と述べ、「今後は健康食品カテゴリの強化がさらに進むだろう」と予想している。
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