2025 年 4月 8日 (火)
ホーム社会韓国・また放火?「山頂に廃油をまいた男」なのに、まさかの“共感の声”…背景に迷惑キャンプ族

韓国・また放火?「山頂に廃油をまいた男」なのに、まさかの“共感の声”…背景に迷惑キャンプ族

オンラインコミュニティ―、京畿道消防災難本部提供(c)news1

韓国・京畿道(キョンギド)の山頂にあるデッキに廃油をまいたとして糾弾された60代男性に対し、ネット上で共感の声が広がっている。背景には、山頂を占領する「迷惑キャンプ族」の存在がある。

京畿道華城市(ファソンシ)を管轄する西部警察署によると、男性は3月21日午前7時50分ごろ、同市の太行山(テヘンサン)山頂に設置された木製デッキの床に廃油をまいたとして、器物損壊容疑で男性が立件された。

大規模な山火事が相次いでいたため、「また新たな放火か」と国民の怒りが爆発。「絶対に逮捕して厳罰にすべきだ」といった声が相次いだ。

しかし、男性は27日に自ら警察に出頭。山頂でのキャンプでゴミが増えたことに腹を立て、抗議の意味で廃油をまいたと説明し、「放火するつもりは全くなかった」と供述した。

警察も、まかれたのがアルコールやガソリンといった引火物ではなく、火を付けた形跡もなかったため、本人の供述通り放火目的ではなかったと判断。山火事との関連性を否定した。

その後、SNSやネット掲示板では男性を非難する声が減る半面、迷惑なキャンプへの怒りが増幅していった。

ネットには太行山の展望デッキにびっしり設営されたテントの写真が多数掲載されており、「あれを見たら腹も立つ」「気持ちは分からなくもない」など、男性に同情する声が増えていったのだ。

一方で「山火事の多発する時期に廃油をまくのはあまりに軽率」「いくら迷惑なキャンプ族でも抗議手段としてはやりすぎ」といった冷静な指摘も相次いでいる。

(c)news1

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