韓国の自動運転ロボット専門企業「ロボティス」は、神奈川県鎌倉市の湘南鎌倉総合病院で室内配送サービスロボット「GAEMI」(ケミ=アリの意味)の実証実験を実施すると発表した。
日本でも韓国と同様に、夜間勤務などの人材不足と業務効率化のため、自動運転ロボットなど、さまざまな対応策が検討されている。今回の実証実験もこのような背景から進められた。
湘南鎌倉総合病院は、日本最大の病院グループ「徳洲会」グループの傘下にある。ロボティスの「GAEMI」の運用が確定すれば、今後グループ全体に拡張運用される可能性がある。
「GAEMI」は病院で文書・物品配送テストに挑む。病院13階のスタッフステーションと3階の院務課の間で診療記録簿をやり取りしたり、1階のコンビニで購入した物品を配送したりする。
病院がロボティスの「GAEMI」を選択した背景として、エレベーターの作動方式を挙げた。病院関係者は「直接エレベーターボタンを押して階間移動が可能な点が業務効率化に大きく役立ちそうだ。ロボティスは日本政府が支援するプロジェクトにかかわったことがあり、信頼できる」と話した。
実際、「GAEMI」は日本のさまざまな分野に既に進出している。
ロボティスは、日本国内の自動運転ロボットとサービスロボット市場をリードする企業イメージをさらに高める方針だ。このため、16日まで東京で開かれる「国際ホテル・レストランショー」に参加し、市場攻略に乗り出す。
ロボティスのキム・ビョンス代表は「日本も人件費の上昇と求人難が深刻化する中で、サービスロボット市場の必要性が浮上し、未来事業として台頭している。ホテル、病院など日本でサービスロボットが必要な全ての場所に積極的に『GAEMI』を売り込み、サービス配送ロボット市場を先導する企業としての地位を確立したい」と話した。
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