中国遼寧省丹東のある食堂を訪れた韓国人YouTuber(ユーチューバー)が、北朝鮮の女性従業員から荒唐無稽な質問を受け、ネットユーザーたちの間で話題になった。
ユーチューブチャンネル「レリコLET IT GO」によると、旅行ユーチューバーのレリコは最近、北朝鮮に隣接する丹東のある焼肉店を訪れた。その店は中国朝鮮族が運営し、北朝鮮の女性従業員が働いていたという。
食べ物を注文すると、女性従業員は炭を取り替えながら「一人で来たの」と尋ねてきた。レリコが「そうだ」と言うと、従業員は「あなたは朝鮮族なのか、それとも傀儡(韓国の蔑称)なのか」と国籍を聞いてきた。レリコがあっけにとられて笑うと、女性従業員も笑い出し、「傀儡ではないのですか」と再度尋ねてきた。
さらに、レリコは「『傀儡』と初めて言われた。『傀儡』という表現はちょっと違うんじゃないですか?」と言うと、女性従業員はプッと笑ったという。
北朝鮮の女性従業員は「韓国人と飲食店で会話をしてはならない」という決まりがあるため、ユーチューバーに繰り返し、声を小さくするよう求めた。
ユーチューバーが「そんな必要がどこにあるのか」と話すと、女性従業員は「私たちはもう一つの民族ではない」と伝える一方で「このように南朝鮮(韓国)の方と対話するのはとても愉快で楽しい」と語ったという。2人は別れる前に「幸せに、そしてお元気で。良いお年を」などと励ましの言葉を交わした。
映像を見たネットユーザーたちは、2人の対話を好意的に受け止め、「傀儡と言っておきながら自分も笑う。なんとも可愛い」などとコメントした。一方で、南北関係が極度に悪化している状況にあるため、一部のネットユーザーからは「この北朝鮮従業員、身の危険はないのだろうか?」と心配する声も上がった。
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