韓国で最近、フードデリバリーサービス「ヨギヨ」が月9900ウォン(約1050円)だけ払えば配達料なしで無制限に利用できるようにした「ヨギパスX」を始めた。また「クーパンイーツ」がワウメンバーシップ連動割引を、「配達の民族」は15%割引プロモーションをそれぞれスタートさせ、対抗している。
フードデリバリーサービスは新型コロナウイルス感染パンデミックで恩恵を受けた代表的な業種だったが、エンデミックで収益性が急速に低下している。これに対し各社は「身を削る」プロモーションで本格的な競争に突入した。
配達の民族は毎日午後3~5時の間だけ使える「配達の民族15%割引クーポン」の提供を始めた。今回の割引クーポン提供は期限制限を設けておらず、各店の専用クーポンと合わせて使用できるため、実質的な割引率はさらに高い。
最近、ライバル会社であるヨギヨとクーパンイーツなどが、より積極的な割引サービスに乗り出し顧客を引き付けたことと無関係ではないようだ。
実際、配達の民族は「メンバーシップもパスも必要ありません。配達の民族では誰もが追加割引~15%」と、ライバル会社を意識したようなキャッチフレーズを作成した。メンバーシップはクーパン、パスはヨギヨを指すものと見られる。
これに対してヨギヨは、月9900ウォンを払えばアプリ内の「ヨギパスX」バッジがついた店で最小注文金額1万7000ウォン(約1800円)以上注文すれば配達料金が無料になるサービスを始めた。
アプリ内のすべての店舗ではなく、一部のヨギパスXサービス提供店舗と1万7000ウォン以上という制限はあるが、毎回配達料を支払う従来の業界システムに少なからぬ衝撃を与えた。
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