
韓国で有名フィギュアスケート選手を指導している現役コーチが、自身の教え子だった選手に深刻な虐待・暴行を加えていた疑惑が浮上した。このコーチは児童虐待などの容疑で告訴されている。
人権実践市民行動など大邱(テグ)地域の人権・市民団体が3日、大邱市庁前で記者会見を開き、問題のコーチによる人権侵害行為を糾弾。大邱氷上競技連盟など関係機関に徹底した事実調査と再発防止対策を求めた。
発表によると、コーチは2010~2016年にかけて未成年の選手に対し、執ような暴言・暴力・侮辱行為を繰り返したという。
市民団体は「コーチは選手がうそをついたとして、口の中にハサミを突きつけて脅迫し、口の両端を引っ張って顔に深い傷を負わせた」と主張。他の選手たちに教え子を「虫けら」呼ばわりさせるなど屈辱的な行為を続けていたという。
また、コーチが選手を車に押し込んで血まみれになるまで暴行し、腹や背中、肩を足で踏みつけるなどした訴えた。
現在成人している選手は昨年12月に大邱寿城(スソン)警察署に、コーチを特殊暴行・常習暴行・児童福祉法違反の疑いで告訴している。
KBSの報道によると、コーチの指導を受けていた他の選手たちも同様の暴行を受けたとする嘆願書を提出。別のフィギュアコーチも暴行を目撃したと証言している。
一方、コーチは「被害者側の主張は事実と異なる。反論する証人もいるため、準備が整い次第、公式な立場を発表する」と話しているという。
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