2025 年 1月 26日 (日)
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韓国ファッションプラットフォーム業界、化粧品強化で売り上げ急増…狙うは「異なる顧客層」

29CM(c)MONEYTODAY

韓国ファッションプラットフォーム業界最大手の「MUSINSA(ムシンサ)」がK-ビューティカテゴリーの拡大に本格的に乗り出した。化粧品市場でのプラットフォーム間競争がさらに激化する見通しだ。昨年、オフラインイベントを通じてビューティ業界での存在感を示した「MUSINSAビューティ」に続き、関連企業の「29CM」も顧客層を差別化しながら影響力を拡大する戦略を掲げている。

「29CM」は今年からビューティカテゴリーを大幅に拡充する方針だ。昨年、スキンケアやヘア・ボディケア、マスクパックなどホームケア製品と基礎化粧品を中心に売り上げが伸び、カテゴリー全体の取引額が前年比60%増加した影響がある。MUSINSAに続き、同じ系列会社の29CMも本格的にビューティ事業に参入する形だ。

MUSINSAは2021年にビューティ専門館を開設し、化粧品事業に進出。開始当初約800ブランドだった入店ブランド数は、昨年末には1700以上に拡大した。さらに、昨年9月にはソウル・聖水洞(ソンスドン)で「ビューティフェスタ」、弘大(ホンデ)で「ビューティアワード」のポップアップストアを開催するなど、事業を強化している。

後発の29CMはMUSINSAビューティとは異なるターゲット層を狙っている。MUSINSAビューティが10~30代のトレンドに敏感な顧客を対象に、ファッションブランドとのコラボや限定版マーケティングで市場に定着したのに対し、29CMは25~39歳の女性をターゲットにブランドの背景やアイデンティティを重視し、スキンケアやボディケアといったホームケア製品やライフスタイル商品に集中する。

29CMにはMUSINSAには入店していないブランドが多い。例として、ジュダック(JOODOC)、クレイブビューティ(Kravebeauty)、クッセル(Courcelles)、リバイタラッシュ(Revitalash)、ポリ(Poly)などが挙げられる。これらは技術力や品質を強調した機能性ブランドや、ビーガン・クリーンビューティといった明確な哲学を持つ製品群が中心だ。29CMはファッション分野で培ったブランドストーリーテリングやキュレーションの力をビューティカテゴリーにも適用し、ブランド認知度向上と売り上げ拡大を目指す。

一方、国内のEコマース業界全体で化粧品事業の強化が進んでいる。食品よりも賞味期限が長く配送が容易であり、高い収益性が期待できるためだ。例えば、クーパンは独自ブランド(PB)の化粧品を発売して市場攻略を加速させている。また、カーリー(Kurly)は百貨店入店ブランドを中心にした「ビューティカリ」を強化し、わずか2年で取引額5000億ウォンを達成した。

(c)MONEYTODAY

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