2024 年 12月 31日 (火)
ホーム経済流通韓国パン業界「キャラクター」ブーム、消費者にやや疲労感…どうなる「ポケモンパン」

韓国パン業界「キャラクター」ブーム、消費者にやや疲労感…どうなる「ポケモンパン」

ブームのキャラクターパン。購入するために遠くで並んで待つ客(c)news1

キャラクターパン市場を主導してきた韓国の加工食品メーカー「SPCサムリプ」が、新商品「ポケモンパン・イーブイのソルテッドピーナッツロール」を発売した。ほかにも新商品の発売を控えており、ラインナップの拡張に乗り出す。「ポケモンパン」をきっかけに流通業界に広がったキャラクターマーケティングが今年も続きそうだ。

ポケモンパンは昨年、流通業界を揺るがす「メガ商品」となり、昨年末販売量1億袋を越えた。これにけん引され、三養(サミャン)食品の「クレヨンしんちゃん」関連商品も大ヒットした。コンビニ大手GS25が昨年6月、ゲーム会社ネクソンとコラボして発売した「メイプルストーリーパン」も完売が続いた。

ただ、一部ではマーケティングに重点を置いた製品は、これ以上の成功は難しいという声も出ている。キャラクターを前面に出した製品が多様な形で発売されたことで消費者の疲労感が高まっており、商品の基本である味で勝負しなければ成功しないという指摘だ。

キャラクターマーケティングの最大の成功要因は20~30代の郷愁を呼び起こしたことにあり、専門家は、こうしたキャラクターに思い出のある消費者が購買力を備え、実際の消費につながったと分析する。

仁荷(インハ)大学消費者学科のイ・ウンヒ教授は「キャラクターが商品と消費者をつなげているが、消費者が食傷した側面もある。商品のクオリティーがあまりに下がれば高いお金を払ってでもまともな製品を探す消費者が出てくる」と指摘した。

(c)news1

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