肥満治療剤「KDS2010」の臨床に取り組んでいる韓国のバイオ企業「ニューロバイオジェン」のキム・サンウク代表がこのほど、MONEYTODAYとのインタビューで、革新的な肥満治療剤研究の基礎を築いたと明らかにした。
KDS2010は基礎科学研究院（IBS）と韓国科学技術研究院（KIST）などが協力して発掘した新薬候補物質だ。ニューロバイオジェンがすべての権利と特許を得て研究を進めている。現在、臨床の第1段階で来年上半期に第2段階に進む計画だ。
KDS2010は脳の中にある神経細胞群集GABRA5を調節して減量する新たなメカニズムの物質だ。食欲を抑えずにやせる薬として研究している。経口薬なので利便性にも優れている。
キム代表は「KDS2010は食欲を抑制するメカニズムではなく、リバウンドや食欲減退などの副作用の懸念が少ない。服用期間が比較的短く、薬代も相対的に安いため競争力は十分ある」と述べた。
また「動物実験を通じて効能に自信を得た。ネズミを対象にした実験では3週間（21日）の処方で体重が40％程度減ることを確認した。副作用の恐れが少ないうえ、短期間での効果が大きい」と誇示した。
ニューロバイオジェンは、KDS2010の臨床第1段階を88人を対象に進めている。現在投薬を完了しており、年末に結果が確認できるとみられる。
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