
韓国の防衛大手ハンファエアロスペースが、スペインの自走砲近代化事業に参入する。韓国企業が西欧に完成装備を供給するのは初めてとなる見通しで、「K防衛産業」の欧州市場が東・北欧から西欧へと広がる転機になると評価されている。
同社はスペイン・マドリードで24日(現地時間)、現地防衛企業「インドラ・グループ」と自走砲近代化に関する拘束力のある了解覚書(MOU)を締結した。
合意では、ハンファエアロスペースがK-9自走砲のプラットフォーム技術を提供し、インドラがスペイン北部ヒホンの工場で車体や制御・通信システムを製造し、スペイン陸軍に納入する枠組みを想定している。
契約額は公表されていないが、インドラは総額約1億3000万ユーロ(約240億円)を投資する計画で、先端製造設備の導入費用も含まれる。
インドラのエスクリバノ会長は「世界的な防衛企業同士の協力により、スペイン軍に真の主権と自立性を提供できる」と強調した。
また、ハンファエアロスペースのソン・ジェイル代表は「同社の火砲技術とインドラの産業基盤を融合し、信頼できる解決策を提供する」と述べた。
最終契約に至れば、韓国防衛企業として初めて西欧に完成装備を供給する事例となる見込みだ。
これまでK-9の輸出はノルウェー、ポーランド、フィンランド、エストニア、ルーマニアなど東・北欧が中心だった。今回の事業は、伝統的な防衛産業が集積する西欧市場への本格進出の足掛かりになるとみられる。
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