韓国ネット大手ネイバーとカカオが昨年、過去最大の実績を収めたにもかかわらず、“逆成長の影”が差し始めている。両社とも2018年以降で初めて営業利益が減少したためだ。
ネイバーは昨年、売上高8兆2201億ウォン、営業利益1兆3047億ウォンを記録した。売り上げは前年同期に比べ20.6%増加したが、営業利益は1.6%減少した。カカオは売り上げが15.8%増の7兆1071億ウォン、営業利益は2.4%減の5805億ウォンだ。
売り上げの伸びも鈍化した。2021年、前年に比べ売り上げ成長率が48%に達したカカオは昨年は15.8%で3分の1に減った。2018~21年の年平均売り上げ成長率(36%)の半分の水準だ。ネイバーも2021年には売り上げが前年比28%増えたが、昨年は20%成長をかろうじて守った。
第4四半期(10~12月)の実績だけを見れば、“逆成長”はより明確だ。通常、ショッピングシーズンの第4四半期には実績が大幅に上がるが、ネイバーは昨年第4四半期の売り上げ(2兆2717億ウォン)が前年同期比17.8%増に止まり、営業利益(3365億ウォン)は4.2%減となった。カカオは第4四半期の売り上げ(1兆7744億ウォン)と営業利益(1004億ウォン)ともにそれぞれ0.6%と6%減少した。
新型コロナ感染症のエンデミック(風土病化)と景気低迷でオンライン広告・ショッピング需要が萎縮した中で、泣き面に蜂でカカオは昨年10月SKC&Cデータセンター火災事故まで発生し内憂外患に直面した。問題は対外環境が依然として楽観できないという点だ。カカオのホン・ウンテク代表は実績発表で「今年も経済成長について暗い展望が多く、上半期まで苦難が続くだろう」と吐露した。
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