韓国芸能大手SMエンターテインメントを巡るカカオとハイブ(HYBE)の競争がひと段落つき、両社がプラットフォーム事業で協力する方向となった。この結果、ネット大手ネイバーとカカオが事実上、コンテンツ同盟を結ぶことになった。
カカオとSM、ハイブはプラットフォーム事業協力案を検討している。ハイブのファンプラットフォーム「Weverse(ウィバース)」にSM所属アーティストが入る案が有力視されている。
具体的に言えば、ウィバースでNCTやaespa(エスパ)などSM所属歌手の映像・写真を見て有料メンバーシップに加入したりグッズを買ったりできるようになるということだ。現在82のアーティストチャンネルも増える見通しだという。
運営会社のウィバースカンパニーはハイブとネイバーの合弁会社だ。ファンプラットフォーム事業ではハイブとネイバーが一体であり、SM所属歌手がウィバースに入ることは事実上ネイバーとカカオの同盟を意味する。
業界関係者は「エンターテインメント会社ごとのファンプラットフォーム運営ではアーティストを増やすのに制約があった。ウィバースにSM所属歌手のチャンネルができればウィバースの成長が加速するだろう」と予測する。
両社の協業はSMにとっても肯定的要素となる。ハナ証券のイ・ギフン研究員は「ハイブとのプラットフォーム協力を通じた2次版権売り上げの急激な成長で今年1600億ウォン内外の営業利益が予想される」と分析した。
さらにカカオにとってもプラットフォーム事業での協力は、カカオエンターテインメントの企業価値向上や海外売り上げ拡大などグローバル企業への飛躍につながると見られている。
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