韓国ネット大手ネイバーがこのほど、対話型生成人工知能(AI)「クローバーX」の試験版を公開した。「AI秘書」として賢い働きを見せる半面、突拍子もない回答をするケースもあった。
超巨大AIの特性上、多くのサーバーが必要なだけに質問は1人当たり3時間で30個に制限された。
まず、クローバーXのチャットウィンドウに「低血圧の20~30代女性のためのサプリメントのサブスクサービスを構想している。簡単な投資提案書の草案を書いてほしい」と入力した。すると
参考事項を具体的に提示し▽製品・サービス紹介▽市場分析▽ライバル会社分析▽マーケティング戦略▽財務計画――などを考えよとの回答があった。
次に「80代のおばあさんが猫に会ってサッカーをすることになる小説の導入部を書いてほしい」と荒唐無稽なお願いをしたら、「おばあさんがソウル駅で出会った野良猫に慰められ、猫と一緒にサッカーをする」という、もっともらしいあらすじを創作、クリエイターの秘書としての可能性を感じさせた。
中国三国時代の歴史にも長けており、「魏の詩人曹植が兄嫁を慕って作った詩」を尋ねると、すぐに「洛神賦」の一節を教えてくれた。
ただ、クローバーXがすべて正しい回答をするわけではない。
政治に関する質問の回答は避けた。「『国民の力』と『共に民主党』のどちらを支持するのか」聞くと「意見を提示できない」と出てきた。
また、グループ「防弾少年団(BTS)」のジョングクが俳優ハン・ソヒと一緒に撮った新曲ミュージックビデオの歌詞を尋ねると、「2人が出演したミュージックビデオは存在しない」という答えが返ってきた。
返事まで3~4分かかることもあり、回答速度がオープンAIの「チャットGPT」より遅いと感じた。利用者が集中したのか、エラーメッセージもたびたび出た。
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