韓国のドローン産業に希望はあるのか――。
グローバルドローン市場調査機関のDRONEIIが今月初めに発表した、各国のドローン市場分析報告書によると、昨年時点で韓国ドローン産業の展望指数(Industry Optimism Level)は6.3点で、グローバル平均(6.6点)より低かった。
DRONEIIは、全ての国のデータを公開しているわけではないが、公開対象の国の中では、北米(7.2)やドイツ圏域(DACH・6.9)、英国(6.7)など先進国はもちろん、インド(7.8)や南アフリカ(7.2)、コロンビア(7.1)など発展途上国も、韓国より展望指数が高かった。DRONEIIは「韓国のドローン産業が悲観的だというわけではない」としながらも「指数水準が平均より低い主要国家の一つ」と話した。
DRONEIIが韓国のドローン産業の展望を平均値より否定的に見た理由は「過度な競争」のためだ。否定的理由の1位(インフレ)と2位(規制)は他の国々と同様だったが、「競争」が3位内に入った国は韓国だけだった。DRONEIIは、韓国のドローン企業が中国・日本企業と競争しなければならないだけでなく、国内でも過度な競争に置かれていると分析した。
韓国国土交通省のドローン情報ポータルによると、2021年基準で韓国ドローン市場の規模は8406億ウォン(約940億円)と推定される。しかし、業者数は4994社に上り、1企業当たりの平均売り上げ高は2億ウォン(約2200万円)にも達しない。DRONEIIは「企業が拡大し、競争が激しくなれば革新を呼び起こすこともできる。ただし、マーケティング・営業に過度な費用を支出しなければならないという点では、企業側に大きな負担になる」と話した。
DRONEIIは、韓国でのドローン市場成長のかぎとして「グローバル市場開拓」と「投資誘致」を挙げる。
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