2025 年 8月 2日 (土)
ホームライフスタイル韓国ダイソーとコンビニが“生活プラットフォーム”に進化…化粧品・健康食品ヒットで商品領域を拡大

韓国ダイソーとコンビニが“生活プラットフォーム”に進化…化粧品・健康食品ヒットで商品領域を拡大

(c)news1

韓国の均一価格ショップ大手「ダイソー」が化粧品や健康機能食品(サプリメント)に加え衣料品まで取り扱うようになり、小売業態の境界が次第に曖昧になっている。これに対し、コンビニ業界もファッションや美容・健康領域へと商品群を拡大し、いずれも「生活プラットフォーム」としての姿を強めている。

業界によると、ダイソーは「生活雑貨店」の枠を超えて、化粧品・健康食品・衣料など日常生活に密着した総合的な購買空間へと変貌を遂げている。2021年から化粧品販売を始めたが、2023年10月に発売したVTコスメティックスの「リドルショット」がSNSを通じて話題となり、一部店舗で品切れ騒動が起こるほどの人気を博した。

定価3万2000ウォンの製品を小容量にして3000ウォンで販売したことで、手頃な価格設定が評価された。その後も「シャネルバーム」などが次々とヒットし、2024年の化粧品部門売り上げは前年比144%も増加した。

さらに、2025年2月からは全国約200店舗で健康機能食品の販売を開始。大手製薬会社の大熊製薬などと協業し、ルテイン、オメガ3、ビタミンDなど30種類以上を3000~5000ウォン均一価格で展開している。テスト販売段階から完売が相次ぎ、販売店舗と商品ラインを拡大した。一方で、薬剤師団体との摩擦も生じた。

これらの施策を背景に、ダイソーは2024年に売り上げ3兆9689億ウォン(前年比14.7%増)、営業利益3711億ウォン(前年比41.7%増)を記録し、過去最高の業績を達成した。

一方、コンビニ業界もこれと同様に、ファッション・美容・健康食品まで扱う業態変化を進めている。全国5万5000店という圧倒的な店舗網を活用し、「近距離スーパー」としての新たな市場を狙う構えだ。

実際、GS25はファッションプラットフォーム「MUSINSA(ムシンサ)」と提携し、「ムシンサスタンダード」ブランドのTシャツ、インナー、靴下などベーシックアイテムを全国約5000店舗で販売している。これは、オンライン限定だったMUSINSA製品を初めてオフラインで販売するもので、「ついで買い」を狙ったファッション販売の事例となった。

CUは2024年からVTコスメティックスやAngelLucaなどのビューティーブランドと協力し、メイクアップやスキンケア製品を販売。さらに、ジェリータイプのルテインやスティック型ビタミンなどの健康商品ラインも拡充している。GS25も化粧品ブランド「ソンアンドパク」と提携し「ソンアンドパクハティ」を発売。セブンイレブンも「生活ビューティープラットフォーム」を掲げ、小容量・コスパ重視のスキンケア商品を投入している。

また、健康機能食品をめぐる競争も激化している。GS25は30種類以上のサプリメントを全国5000店舗に導入し、CUも約6000店舗で販売許可を取得済み。信頼性の高い製薬会社や健康食品専門企業と協力して、ビタミン、乳酸菌、オメガ3などを小容量パッケージで5000ウォン台で販売する。

(c)MONEYTODAY

RELATED ARTICLES

Most Popular