2025 年 7月 5日 (土)
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韓国セキュリティ企業、日本のオートバックスに3000台超の機器供給…整備業界のDX加速へ

パイオリンク提供(c)KOREA WAVE

韓国のセキュリティ企業「パイオリンク(PIOLINK)」が、日本最大の自動車用品販売・整備サービスチェーンブランド「オートバックス(AUTOBACS)」に、自社のセキュリティスイッチとセキュリティアクセスポイント(セキュリティAP)を3000台以上供給した。韓国のセキュリティ企業が日本の車両整備DX市場において、これほど大規模にセキュリティ機器を供給したのは今回が初めて。

同社はこれまで日本国内の中小およびSOHO企業を対象にITマネージドサービスを提供してきた。こうした経験が今回の成果の土台となった形で、今後、さまざまな産業分野へ事業を拡大する計画だ。

今回供給された機器は、オートバックス584店舗で導入中の「安心ピットカメラ」インフラに適用される。さらに、全国約9万カ所の一般整備事業所市場を対象としたサブスクリプション型ITサービス「AXCS」にも同時に供給される。市場性が大きいため、サービス加入の拡大に伴って需要も増加すると見込まれている。

日本では最近、整備不良や過剰請求により消費者の不信感が高まっており、透明な整備サービスのためのデジタル転換のニーズが高まっている。オートバックスセブンは、顧客がスマートフォンを通じて整備過程を確認できる「安心ピットカメラ」システムを全国のオートバックス店舗に導入し、年内に構築を完了する。

オートバックスセブンは、一般整備業者向けのITサービス「AXCS」も披露した。「AXCS」は、セキュアネットワークやインターネット回線、整備業務支援および顧客体験向上アプリなどを統合して、サブスクリプション形式で提供するマネージドサービスだ。

「安心ピットカメラ」システムの構築と「AXCS」サービスを提供する子会社「オートバックスデジタルイニシアティブ(ABDi)」は「ランサムウェアなどサイバー攻撃による被害が増加する中、地方や中小整備業者は人員やコストの制約で対応が難しい。侵入・拡散・流出を防止する機能を備えた“セキュアネットワーク”は、選択ではなく必須だ」とし、DXサービスの必要性を強調した。

パイオリンクはこうした環境変化に対応し、有線・無線のセキュリティネットワーク機器を供給している。パイオリンクのセキュリティスイッチとセキュリティAPは、内蔵されたセキュリティ専用エンジンを通じて、ランサムウェア、ワーム、ボットなどの内部拡散攻撃や映像盗難の脅威を検出および遮断する。また、ユーザーのインターネット通信の開始地点での無許可機器の接続を防ぎ、各種有害トラフィックの流入および拡散を遮断することで、安全で安定したネットワーク環境を構築する。

今回供給された3000台以上の機器は、パイオリンクが提供する「統合管理システム」を通じてクラウド上で集中管理される。パイオリンクは、接続されたAIカメラや業務用機器の管理、内部トラフィックとセキュリティ脅威の状態を直感的にモニタリングできる可視性とレポートを提供し、運用効率も向上させる。

パイオリンク日本支社のイ・ソンミン支社長は「今回の成果により、上半期の日本での売り上げは前年同期比で約70%増加した。今後もサブスクリプションサービスの加入拡大と共に安定した売り上げが見込まれる。多様な分野のデジタル転換需要に対応し、セキュリティインフラを継続的に拡大していく」と明かした。

(c)KOREA WAVE

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