
スターバックスコリアは、首都圏および観光地など全国10カ所の店舗で試験運用していた無人注文機(キオスク)のテストを終了し、全機器を撤去した。運営会社は、今回のテスト結果をもとに機能やアクセシビリティを補完し、再導入に向けた準備を進めるとしている。
スターバックスによると、6月に設置したキオスクは、7月末をもってすべてのテスト店舗から撤去された。設置されていたのは、ソウル市中区の明洞店をはじめ、光化門や済州島など外国人観光客や人通りの多い地域に位置する10店舗。なお、これらの機器は実際の注文・決済には使われず、内部検証のみに用いられた。
国内の他の大手コーヒーチェーンが無人注文機を積極的に導入する中で、対面注文を基本としていたスターバックスが、韓国でキオスク試験導入に踏み切ったことで、業界内外の注目を集めていた。当初は「6月中に運用可能」との見通しもあったが、テスト後の補完作業が遅れ、現時点でも本格運用の時期は未定のままとなっている。
スターバックス関係者は「今回のテストは、社会的デジタル弱者への対応を含めたアクセシビリティ向上が目的で、再導入に向けた調整を進めている。現段階では導入時期は確定していないが、再設置に向けた日程調整を進めている」と述べた。
(c)news1