2024 年 11月 26日 (火)
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韓国スタートアップが暖房システム大手とコラボ、テックの力で「良質な睡眠」…マット温度をAIが調節

(c)MONEYTODAY

スリープテック(睡眠技術)の韓国スタートアップ「Asleep(エイ・スリープ)」はこのほど、暖房システム大手「キョンドンNAVIEN」が発売する「NAVIEN睡眠マット」にAI(人工知能)をベースとしたカスタマイズ型の睡眠技術を適用したと発表した。

この製品は、AIによる睡眠測定ソリューションをもとに、ユーザー個々の睡眠パターンと段階を分析し、適切なマットの温度を自動調整することで、より深い眠りに導く機能を備えている。

人間の睡眠は、浅い睡眠、深い睡眠、レム睡眠のサイクルが繰り返される。深い睡眠とレム睡眠の割合が増えるほど、睡眠の質が向上する。しかし、レム睡眠の段階では、体の自律的な体温調節機能が低下し、外部の温度に敏感になることが問題だ。

従来の温熱マットを使用する場合、レム睡眠の段階で「暑い」と感じて目が覚めることがよくある。NAVIENの睡眠マットは、リアルタイムで個々の睡眠段階を把握し、レム睡眠のサイクルに入るたびに温度を快適に下げ、レム睡眠や深い睡眠の時間を延ばすように設計されている。

特に、2人が同時に使用しても、それぞれの睡眠パターンに合わせて異なる温度を提供するため、同居人や家族との間で異なる感覚や睡眠パターンに対応したカスタマイズ睡眠サービスが実現する。

Asleepによると、この製品に導入された睡眠段階別温度調整によって、総睡眠時間が27分、睡眠効率が4.47%、睡眠不足スコアが17.8%改善された。浅い睡眠の割合が7.95%減少し、レム睡眠時間が30.8%、深い睡眠時間が124%増加するなど、睡眠の質が大幅に向上するという。

一般的に、正常な睡眠は、睡眠効率85%以上、深い睡眠の割合が15%以上、レム睡眠の割合が20~25%、睡眠サイクル4~6回、睡眠時間が7時間以上とされている。

この研究は、9月27~30日に開催される世界三大睡眠学会の一つ、欧州睡眠学会で発表される研究のうち、上位10%に選ばれており、プレゼンテーションが予定されている。

Asleepは、今年5月には睡眠時無呼吸症候群のスクリーニングソフトウェア「アプノトラック」が、睡眠アプリとして韓国で初めて食品医薬品安全処の承認を受け、6月にはサムスン生命のヘルスケアアプリ「ザ・ヘルス」に睡眠分析機能を搭載するなど、事業拡大とユーザーとの接点拡大を進めている。

Asleepのイ・ドンホン代表は「正確な睡眠測定データをモバイルアプリや家電、ヘルスケア企業に導入し、製品を提供している。NAVIENの睡眠マットによる睡眠改善効果は、欧州睡眠学会で最上位の研究として選ばれ、科学的な根拠も確立されている」と述べた。

キョンドンNAVIENの営業・マーケティング総括責任者のキム・ヨンボム氏は「Asleepの優れたAI睡眠測定ソリューションを取り入れたNAVIEN睡眠マットにより、差別化された睡眠技術を体験できる。今後も協力して、顧客に最適な睡眠環境を提供していく」と強調した。

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