2025 年 4月 17日 (木)
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韓国サムスン電子、第1四半期の業績が予想を上回る…Galaxy S25・DRAM効果が明確に

サムスン電子「ギャラクシーS25ウルトラ」=サムスン電子(c)KOREA WAVE

世界的な景気低迷により第1四半期の業績不振が予想されていた韓国サムスン電子が、証券業界のコンセンサスを上回る成績を発表した。新型フラッグシップスマートフォン「Galaxy S25」シリーズの堅調な販売と、メモリー半導体事業においても中国の「以旧換新(古い製品を新しい製品に買い替える)」政策などの影響で出荷量が増加したことが主な要因とみられている。

サムスン電子は8日、暫定実績公示を通じて今年第1四半期の連結基準売上高が79兆ウォン、営業利益が6兆6000億ウォンだったと発表した。

売上高は前四半期比4.24%、前年同期比9.84%の増加となった。営業利益は前四半期比で1.69%増加したが、前年同期比では0.15%減少した。

今回の業績は証券業界の予想を大きく上回る。当初、証券業界ではサムスン電子が今年第1四半期に売上高77兆1,177億ウォン、営業利益5兆1,565億ウォンを記録すると予測していた。

今年第1四半期初めのメモリー市場は、IT需要の回復の遅れと依然として低水準にある平均取引価格(ASP)、季節的なオフシーズンといった影響で、DRAMおよびNAND市場の両方が不振を示していた。ファウンドリおよびシステムLSI事業も約2兆ウォンの赤字が続いていたとされる。

HBM(高帯域幅メモリー)も前四半期比で出荷量が大きく減少したとされる。これは、サムスン電子が昨年下半期にエヌビディアなどの主要顧客向けにHBM3E製品の再設計に着手したことで、一時的に需要の空白が生じたため。

ただ、DDR5など一部の高付加価値製品の需要が強かったことや、中国の以旧換新政策などはプラスに作用した。これに応じて、サムスン電子は第1四半期末にメモリー出荷量を大幅に増加させることができたとみられている。

また、サムスン電子が2月に世界同時発売したフラッグシップスマートフォン「Galaxy S25」シリーズが今年第1四半期の業績に大きく貢献したと評価されている。

電子業界の関係者は「中国の以旧換新および米国の関税政策への懸念から、一部の顧客が短期間で注文量を大きく増やしたと聞いている。Galaxy S25シリーズの販売が第1四半期に集中したことも、今回の業績に大きな影響を及ぼしただろう」と説明した。

(c)KOREA WAVE

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