2024 年 11月 2日 (土)
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韓国サムスン、普及型フォルダブルフォンを先送り…次の一手はAIフォンか?

ギャラクシーZフォールドスペシャルエディション=サムスン電子提供(c)NEWSIS

韓国サムスン電子が普及型フォルダブルフォン発売を先送りするなど「フォルダブル大衆化」戦略に変化が起こっている。過去最高価格フォルダブルフォンである「ギャラクシーZフォールドスペシャルエディション(SE)」が発売を控えており、来年中にサムスン電子の「ツリーフォールドフォン」発売説も出てきている。

一部ではサムスン電子がフォルダブルフォンの代わりにAI(人工知能)フォンに重点を移したと見ている。「ミスターフォルダブル」と呼ばれフォルダブル大衆化を強調していたノ・テムンMX事業部長(社長)が年内にギャラクシー機器2億台にAIを搭載すると強調するのもこのためだ。

サムスン電子は昨年末から言及されていた普及型フォルダブルフォンの発売計画を延期したという。当初、フォールド・フリップ製品もSシリーズのように「ファンエディション(FE)」が追加されると予想されたが、競争力が不足していると判断された。

サムスン電子は、基本のZシリーズよりさらに安い価格のフォルダブルフォンを直ちに発売する計画はないと一線を引いたという。計画そのものを白紙に戻してはいないが、日程を先送りしたものと推定されている。

サムスン電子がフォールドFEなどを試作品として製作してみた結果、中国フォルダブルフォン製品に比べて厚さ・重さなどで明確な優位性を示せず、Sペンのサポートなどパフォーマンス部分でも満足できない結果だったとされる。

普及型FEモデルの発売が延期されたが、サムスン電子のフォルダブルフォン製品の価格は徐々に高くなっている。10月21日に公開したフォールドSEが代表的だ。

フォールドSEは最新製品だったフォールド6よりさらに薄くて軽いながら、画面アスペクト比をより広く改善した。2億画素カメラ、16GBラム(RAM)など性能もさらに向上させた。性能が高くなった分、価格もフォールド6より50万ウォン(約5万5000円)以上高い278万9600ウォン(約30万7000円)に設定された。

サムスン電子は「フォールドSEを巡り、プレミアム戦略ではなく、消費者の選択権拡大のために発売したものだ」と強調した。

だが、サムスン電子の過去最高価格スマートフォンという点でフォルダブルフォンの「高価イメージ」をさらに定着させる様相だ。先立って発売されたフォールド6の場合もAI搭載などにより前製品より10万(約1万1000円)~20万ウォン(約2万2000円)ほど高くなった。

(c)NEWSIS

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