2024 年 10月 30日 (水)
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韓国サムスン、危機克服のメッセージ出るか…「ハイニックス再逆転に3年も5年もかかる」

サムスン電子華城キャンパスの全景=サムスン電子提供(c)news1

韓国サムスン電子が、ライバルのSKハイニックスに「メモリー1位」の王座を明け渡す可能性が高くなった。11月1日開かれる創立55周年記念式での最高経営陣の危機克服メッセージが注目されている。

サムスン電子は31日、第3四半期の確定した実績を発表する。同社は今月初めの段階で、売り上げ79兆ウォン(約8兆7453億円)、営業利益9兆1000億ウォン(約1兆70億円)の第3四半期の暫定業績を発表している。売り上げは四半期基準で過去最大額を記録したが、営業利益が市場予想値を大幅に下回った。

主力事業であるデバイスソリューション(DS、半導体)部門の収益性が悪化した影響と推定される。

サムスン電子は、高付加価値製品である高帯域幅メモリー(HBM)市場で競争に押され、汎用製品に頼っているが、汎用メモリーの供給過剰で打撃を受けたものと分析されている。DS部門の第3四半期の営業利益コンセンサスは4兆~4兆4000億ウォン(約4432億~4876億円)台で、SKハイニックスの営業利益(7兆300億ウォン-約7790億円)の60%程度に過ぎない。

年間営業利益も遅れる可能性が高い。SKハイニックスの今年の年間営業利益の予想値は23兆5743億ウォン(約2兆6152億円)だ。

サムスン電子は上半期の営業利益8兆3600億ウォン(約9264億円)に第3四半期の営業利益推定値を合算しても12兆~13兆ウォン(約1兆3299億円~1兆4007億円)に止まる。証券関係者は、サムスン電子DS部門の第4四半期の営業利益も4兆ウォン(約4432億円)台と予想しており、SKハイニックスに追いつくのは事実上不可能とみられる。

問題は、これが長期化する可能性が高いという点だ。

サムスン電子は、第5世代半導体HBM(HBM3E)製品のパフォーマンスに問題があり、依然として米半導体大手エヌビディアへの供給ができていない。第6世代HBM(HBM4)で勝負に出るという戦略だが、内部では懐疑的な声が出ている。DS部門の競争力弱体化がHBMだけでなく、DRAM全般で現れているからだ。SKハイニックスは、エヌビディアや、半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)と提携し、次世代HBMを開発し、技術の格差を広げている。

サムスン電子DS部門の従業員の間では「SKハイニックスを再び逆転するのに3年か5年かかるかもしれない」という不満の声が出ているため、創立記念式で最高経営陣のメッセージに関心が集まっている。

(c)news1

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