2024 年 9月 17日 (火)
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韓国サムスン、グーグルなどと「AI特化フォン」出撃…スマホ端境期、越えるか

サムスン電子ギャラクシースマートフォン、リアルタイム通訳通話機能支援(サムスン電子提供)(c)news1

来年、世界のスマートフォン市場はオンデバイス(内蔵型)人工知能(AI)特化スマートフォンが出撃し、反騰する見通しだ。スマートフォン自体に大きな変化が生じるため、新規端末を買おうとする需要が増加するものと見られる。

グローバル投資銀行モルガンスタンレーによると、2024年のグローバルスマートフォン出荷量は今年比3.9%成長するものと予想される。モルガンスタンレー側は「オンデバイスAIが新たな需要を作り、来年スマートフォン出荷量が今年より増えるだろう」と説明した。

ゴールド・マンサックスもオンデバイスAIのおかげで、来年の携帯電話出荷量(11億8600万台)が今年より3%増加するものと予想した。さらに、2025年の出荷量は2024年比5%増の12億9000万台まで上昇すると見ている。

スマートフォンの新たな成長動力として浮上した「オンデバイスAI」はインターネット接続やクラウドなしに機器内部で駆動する技術だ。生成型AIの課題である電力消耗を大幅に減らすことができるものと見られる。

グーグルはすでに「オンデバイスAI」フォンに挑戦状を突きつけた。今月6日(現地時間)に発表した最新LLM(大規模言語モデル)「ジェミニナノ(Gemini Nano)」を最新スマートフォン「ピクセル8プロ」に適用した。

その結果、「ピクセル8プロ」は揺れる映像をきれいにキャプチャーし、夜間撮影映像のノイズも大きく減らしたとグーグル側は説明した。

韓国サムスン電子は来年1月末、ギャラクシーS24シリーズに独自生成AIモデル「Samsung Gauss」基盤のオンデバイスAIを入れる。最も注目される機能はリアルタイム通訳通話機能だ。スマートフォンユーザーが自国の言語で話をすれば、相手のスマートフォン機種と関係なく、AIが相手の言語に通訳して伝達する。AIベースのメール作成・文書要約も期待要素だ。

(c)news1

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